泊まらないと出会えない尾瀬があります。

尾瀬に泊まって2日間ハイキング
山小屋でのルール・選び方

2,000m級の山々に囲まれた尾瀬。
基点となる場所、路の交わる要所に20余りの宿泊施設「山小屋」があります。
山小屋での宿泊について基本的なルールと、山小屋の選び方について

尾瀬の山小屋について

尾瀬にはホテルや旅館はありません。画像は原の小屋

旅館やホテルなどのレジャーが目的の宿泊施設とは異なり、元々登山者のための休憩・補給・避難などの役割を持つ山小屋。

尾瀬の山小屋では手作りのお食事を頂け、入浴もでき、ゆっくりとお布団で休めるなど、他の山岳地域に比べてとても快適。でも、例えば食材などの物資は登山口から歩荷(ぼっか)さん達が背負って持ち込まねばならず、さらに国立公園内ということもあって増改築は他山より困難。素朴な佇まいなのは同じです。

和室または二段ベッドで雑魚寝でなくゆっくりとお布団で休める、一人あたり1.5~2畳程度のスペースは確保、入浴もできる、飲食に不自由はないなど、登山経験豊富な方からすれば北アルプスや富士山などに比べ、尾瀬の山小屋は“山小屋”の域を超えて旅館並み。山男って感じの宿泊客の比率も少なく、ハイカー、特に女性客が多いのも特徴のひとつです。

山小屋でのルール

尾瀬に関るものとして、山小屋は自然保護の意識がとても高く、自ら宿泊客数を制限し、汚水物についてのルールを統制しています。実際にハイカー・登山者が守るべきルールとしては

画像は尾瀬沼ヒュッテの客室

  • 山小屋へは15時頃を目安に、遅くとも17時には到着すること。概ねどの山小屋も以下のような時間ルールになっています。
    • 夕食:17時~
    • 入浴:15~19時
    • 消灯:21時
    • 朝食:06時~
    • チェックアト:08~09時
  • 石けん・シャンプー・歯磨き粉禁止、浴衣やタオルは用意がありません。トイレはチップ制(100~200円)
  • 皆朝早くから出かけます。朝寝坊はできません。

消灯後は静かに休む、深酒しないなど他の皆さんとの協調が必要なのは言うまでもありません。
朝食は到着時にお願いすれば大抵おにぎり弁当にしてくれます。

山小屋の選び方

基本は「2日間歩くコース」に合わせて「場所・エリア」で選びます。

下田代・見晴十字に山小屋が集中している理由は、例えば「翌日至仏山へ向かう」「朝イチ三条・平滑りの滝へ」など2日目の行動にあわせ易い、主な4ツの入山口からの中間点でコースが組みやすい。などから、自然と人が集まる位置だからです。

あるいは「早朝の○○を体験したい」、オーナーの「○○さんと語りたい」、写真家が集う、湿原の中の一軒屋など、目的を持って選ぶのもアリです。

何度も尾瀬を訪れるリピーター達は大抵目的があって山小屋を選ぶようですが、初めての尾瀬なら行きたい場所・観たい景色・無理なく歩けるコースを優先し「場所・エリア」で選ぶことをおすすめします(豪華な食事・大浴場はどこにもありません。逆に、それぞれ誠実に温かくもてなしてくれますから)。

尾瀬山小屋プラン

バスツアー(新宿・池袋・横浜発着)

行きは夜行バスだから尾瀬へ早朝到着♪まるまる2日間満喫できます。

新幹線パック(東京・上野・大宮発着)

往復とも上越新幹線を利用、移動時間も短く、夜行バスが苦手な方にオススメです。

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